ご契約完了 ライスケイク片倉 101号室
想像を超えた、いいお客様に借りていただけました。
マーケティングの経験などないのに、ネットの情報を見よう見まねで、「ターゲティング」とかいう生意気な手法で事業計画をつくり、顧客募集を行ったのだが、結果的にはターゲットではない、普通の”いいお客様”が入居することになった。人間のというより素人マーケターの英知など、役には立たないのだということを思い知らされた契約であった。
ライスケイク片倉との出会い
3月下旬に空き室がうまらないということでオーナーに相談され、現地を調査するとアパートの敷地内には遊休スペースがあるため、その活用方法が打開策になるのではないかと苦慮し、大型バイク置場の設置をすることになった。ネットや実際のバイクオーナーに聞き取りを行ったところ、バイク置場が自宅に併設されてるのは、とても助かるらしく、ここにターゲットを絞り募集を開始することにしたのです。
募集方法その1 「チラシの配布」
今はほとんどがインターネットサイトの募集広告からの問合せで集客を行うのが当たり前になってますが、第一段階として”自作チラシ”の配布を行うことにしました。InkscapeやFloorPlannerを駆使してB4サイズのカラーチラシを作成し5000枚配布する計画をたてました。積算すると弊社のコピー機の契約内容ではカラー印刷が1枚20円となり合計10万円の広告費となってしまいます。広告宣伝料などはオーナーにはもらえないので、白黒で作成することにしたのです。これなら1枚2円で作れるし費用としても頭を抱えずに済みます。費用は1万円まで下げられましたが、白黒は訴求効果が薄く、数多あるチラシに紛れてしまい広告宣伝として無意味になると思いましたが、配布ケ所と工夫次第では何とかなるだろうと得意のバイアスで乗り切り決断をしたのです。ただしこの後がグッジョブ!!でB4で同じものをコピーし2分割に裁断し10000枚作ったのです。
チラシの効果は0.1%らしいというのが現実です。ということは10000枚の0.1%なので10人が見てくれるらしいのです。その10人から来店するのが数パーセントらしく、10000枚では来店0とい結果になります。余談ですが予算がないため配布も自分一人で3日間で配布しました。延べ11時間は費やしたと思います。
募集方法その2「現地看板」
次は現地に看板を貼りました。これは計画では募集初日にするつもりだったのですが、チラシの配布に手こずったため後回しになってしまいました。目立てばOKという考えはプライドが許さず、香水なら、すれ違った後に香ってくる程度の感じで掲示したのです。
募集方法その3「SUUMO」
有料サイトに依存したくない弊社でもさすがに広告は出しています。依存はしてないのですが、起業したばかりの安心料として最低な広告費を納めてます。募集開始から8日ほど経過しての遅咲きになってしまいました。
募集方法その4「店舗ウインドー広告」
何が遅かったと言ったら、店舗でのマイソク掲示が遅くなってしまったのです。通常の不動産屋さんならまずはSUUMO、と同時に店舗前の広告なのでしょうが、一人で社長・経理部長・デザイナー兼設計者・・・を兼務するので、それらをまとめてくれるCEOがいなかったために一番重要な広告を後回しにしてしまったのです。
募集広告別の反響結果
募集方法 |
反響結果 |
➀ チラシの配布 |
2件 |
② 現地看板 |
3件 |
③ SUUMO |
15件 |
④ 店舗ウインドー広告 |
6件 |
結果的にはSUUMOが一番多かったのですが、現地案内までたどり着けたのは現地看板が1件、SUUMO1件の合計2件でした。案内が2件で成約が1件なので、とても効率良く進んだと思いますが、雨の日も含めたチラシの配布を考えると疑問も残ってしまう結果です。
良いお客様とは
お客様に了解を取ってないため、詳細なことは伝えられませんが、”良いお客様”とは不動産業として借りていただきたい物件を素直に借りていただけるお客様です。このライスケイク片倉101号室はオーナーが自分で住むために設計したので、キッチンでもお風呂でもいわゆる賃貸仕様になってません。そして空き室になってからは清掃業者に依頼した後、自ら完了チェックを行い、その後も自分で清掃をしました。数年たまってたのであろうベランダのホコリも洗い流し、窓もプロ清掃者の様にワイパーを駆使して透明感を出したほど思い入れを込めました。残念だったのはお風呂のミラーの石鹸カスの跡なのかクリアーに出来なかったことです。
弊社では契約の前の重要事項説明の後に、自らチェックしたお部屋の傷や気になる点をお伝えし、お客様自ら入居前にチャックしていただき現状確認をしてもらいます。これを確実に行うことでクレームも減り長いお付き合いにつながるのではと期待しています。
5月末にはお引越しを行うそうですが、このお客様だったのでオーナーもエアコンの2台目の増設を認めたのだと思います。やはり笑顔で過ごす人には”しあわせ”が近寄ってくるのかも知れないですね。
最近のコメント